SECURITY ACTIONの一つ星・二つ星とは?申請方法と必要な準備
「SECURITY ACTIONの宣言をしてください」——補助金の案内や取引先からの連絡で、この言葉を初めて見た方も多いのではないでしょうか。この記事では、一つ星と二つ星の違い、宣言までの具体的な手順、そして多くの会社がつまずく点を整理します。
- デジタル化・AI導入補助金の申請には、GビズIDプライムの取得と、SECURITY ACTIONの一つ星または二つ星の宣言が必要です。
- 二つ星は「自社診断の実施」と「基本方針の外部公開」が済んでから申し込みます。順番が大切です。
- 自社診断の点数に下限はありません。点数は合否ではなく、自社の弱い部分を知るためのものです。
SECURITY ACTIONは、IPA(情報処理推進機構)が運営する制度で、中小企業が自社の情報セキュリティ対策への取り組みを自ら宣言するものです。試験や審査がある「認定」ではありません。費用もかかりません。
なぜ今、宣言を求められるのか
大きな理由のひとつが、国の補助金です。デジタル化・AI導入補助金2026では、申請の要件として、GビズIDプライムの取得に加えて、SECURITY ACTIONの「★一つ星」または「★★二つ星」いずれかの宣言が求められています。申請の直前になって慌てないよう、早めに手続きをしておくことが大切です。
一つ星と二つ星の違い
| ★一つ星 | ★★二つ星 | |
|---|---|---|
| 内容 | 「情報セキュリティ6か条」に取り組むことを宣言 | 自社診断の実施 + 基本方針の策定・外部公開をしたうえで宣言 |
| 事前の作業 | 6か条への取り組み(これから取り組む段階でも申込可) | 25項目の自社診断の実施と、基本方針の公開が済んでいることが条件 |
| 手続き | SECURITY ACTION管理システムから申込 | 同左 |
迷ったら、まずは一つ星から始めて、二つ星へステップアップする方法もあります。登録情報の変更やステップアップは、管理システムのマイページから行えます。
宣言までの手順(二つ星の場合)
手順1: GビズIDプライムを取得する
2026年4月から、宣言の申込は「SECURITY ACTION管理システム」経由になり、GビズID(法人・個人事業主はプライム)でのログインが必須になりました。注意したいのは、GビズIDプライムの取得には日数がかかることです。補助金の申請で使う予定のGビズIDで、そのまま宣言の申込も行う必要があります。全体の中で一番時間がかかるのは、実はこのアカウント取得です。最初に着手してください。
手順2: 情報セキュリティ6か条を確認する
一つ星の基礎になる6つの取り組みです。OSやソフトウェアを最新の状態に保つ、ウイルス対策ソフトを導入する、パスワードを長く複雑にして使い回さない、といった基本事項が並びます。自社の現状と照らして、できていない項目を把握しておきます。
手順3: 自社診断を実施する(二つ星)
IPAの「5分でできる!情報セキュリティ自社診断」(25項目)に回答し、自社の対策状況を点検します。よくある誤解が「点数が低いと宣言できないのでは」というものですが、診断の点数に下限はありません。何点でも申込できます。点数は合否ではなく、自社の弱い部分を知るためのものです。
手順4: 情報セキュリティ基本方針を策定し、外部に公開する(二つ星)
自社が情報セキュリティにどう取り組むかを示す方針書を作成し、外部に公開します。公開は自社ウェブサイトへの掲載が多い方法ですが、ウェブサイトに限りません。なお、二つ星では、この公開が済んでから宣言の申込を行います。順番を間違えないようご注意ください。
手順5: 管理システムから申し込む
SECURITY ACTION管理システムにGビズIDでログインし、事業者情報と宣言内容を入力します。二つ星では、自社診断の点数、基本方針の公開時期・公開方法の入力も求められます。申込が完了すると自己宣言IDが発行され、手続完了のメールが届きます。宣言後、ロゴマークは管理システムのマイページからダウンロードできます。
よくあるつまずき
- GビズIDの取得を後回しにする — 発行まで日数がかかるため、補助金の締切直前では間に合わないことがあります。
- 補助金と違うGビズIDで宣言してしまう — 補助金の申請に使うGビズIDで宣言の申込をすることが必要です。
- 二つ星の順番を間違える — 自社診断と基本方針の公開が先、申込は後です。
- 「認定」を取る制度だと思っている — あくまで自己宣言です。第三者が審査して認める制度ではありません。
すでに宣言している会社へ(旧IDの注意)
2026年3月以前に宣言した会社は、旧方式の自己宣言ID(先頭が「4」で始まる11桁のID)をお持ちの場合があります。2026年5月12日17時以降の補助金の公募回では、この旧IDは使用できません。補助金の申請に使うGビズIDで、SECURITY ACTION管理システムから改めてお申し込みください。
自社で進めるか、支援を使うか
宣言そのものは無料で、自社だけで進めることができます。一方で、実務では「自社診断の項目の意味が分からない」「基本方針の文案をどう書けばよいか」「診断で出た課題のうち、何から直すべきか」で手が止まるケースが少なくありません。HIXORの「セキュリティ健康診断+SECURITY ACTION自己宣言支援」(¥30,000・税抜)は、まさにその部分の支援です。宣言の申込そのものは制度上、事業者様ご自身で行っていただきます。なお、HIXOR自身も★★二つ星を宣言済みです。
※ 本記事は2026年11月時点の制度に基づきます。補助金の公募スケジュールや要件は変更されることがありますので、申請の際は公式サイトで最新情報をご確認ください。
※ SECURITY ACTIONは自己宣言制度です。本記事およびHIXORの支援は、情報セキュリティ事故が発生しないことを保証するものではありません。
公式情報・出典
- IPA「SECURITY ACTION(セキュリティ対策自己宣言)」公式サイト — https://www.ipa.go.jp/security/security-action/
- デジタル化・AI導入補助金2026 公募要領(2026年11月確認)
公式情報・出典
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